結論|制度の時間数を確認した後に、対象者・日程・実施者・記録・予算を同じ台帳でつなぎます

  • まず対象者ごとのA1相当の試験合格状況、入国前講習、入国予定日を一覧にします。
  • 次に、入国後講習の時間数と講習区分から、講師・委託先に確認する事項を決めます。
  • 最後に、出欠・修了・試験・受講証明を誰が保管するかと、見積条件を固めます。

根拠:出入国在留管理庁「育成就労制度Q&A」、出入国在留管理庁・厚生労働省「育成就労制度運用要領(令和8年8月版)」、外国人育成就労機構「育成就労制度 様式一覧」(最終確認:2026-09-12)

日本語講習の準備は、講師を探すことから始めると手戻りが起きやすくなります。申請書に記載する対象者、目標水準、実施期間、講習実施者、実施場所、時間数と、後で残す出席・修了の記録が結び付くからです。ここでは、行政の一般公開情報にある制度要件を起点に、準備の順番を整理します。

1. 対象者を4項目で一覧にする

最初の台帳では、個人ごとに「入国予定日」「A1相当の試験合格状況」「入国前6か月以内の講習の有無」「受入れ分野」を並べます。A1未合格か合格済みか、入国前講習を算入できるかにより、入国後講習の総時間数は320・220・160・110時間のいずれかになります。時間数の制度整理は育成就労の日本語要件で確認してください。

この一覧は採用可否を判断する表ではありません。就労開始前の対応、入国後講習、就労期間中のA2目標講習を混同せず、誰にどの手配が必要かを分けるための出発点です。

2. 日程から申請・手配の締切を逆算する

入国後講習は、講習全体の時間数だけでなく4科目すべてを実施します。日本語、生活一般、法的保護に必要な情報、円滑な技能の修得に資する知識を、各人の入国予定と就労開始前の期間に置きます。実施時間が8時間を超える日は、8時間として計算するという様式の注意書きも確認します。

計画認定前にA1相当の試験に合格して講習時間が変わる場合と、入国後講習の途中で合格した場合は扱いが異なります。試験日、合格確認日、軽微変更が必要になる可能性を、講習日程と別の列で管理します。

3. 実施主体と委託先の役割を分ける

監理型育成就労では、入国後講習は監理支援機関が自ら又は適切な者に委託して実施します。講師の業務を外部へ委託しても、講習の企画立案、計画への記載、実施状況の確認まで外れるわけではありません。

確認項目委託先に確認する内容監理支援機関が残す判断
講習区分認定日本語教育機関の課程か、登録日本語教員による経過措置か対象者の目標水準と制度上の適合
授業形式対面・同時双方向オンライン、時間割、同時受講人数計画と実施記録で確認する方法
講師氏名、所属、資格・免許、専門知識・経歴申請書に記載する情報の確認
記録出席、実施日時、科目、修了証明の出力方法保管先、受領日、欠席時の扱い

登録日本語教員による経過措置の要件と、オンラインで確認する事項はA1相当講習100時間の要件で整理しています。

準備項目を同じ台帳で整理する

対象者、日程、講師・委託先、証跡、予算を記入できる無料PDFをご用意しています。

4. 証跡は講習開始前に受渡しを決める

講習後に出席記録や受講証明を集め始めると、科目・時間・講師・実施場所の対応が取れなくなります。講習開始前に、誰が何を作成し、誰がいつ受け取り、どこへ保管するかを決めます。入国前・入国後講習の記録は、監理型と単独型でそれぞれ参考様式が示されています。記録の項目は日本語講習の記録と証跡で確認できます。

  • 実施日、時間、科目、講師、実施場所、出欠
  • 講師の資格・経歴を確認した資料
  • 受講・修了証明、試験結果、入国前講習を算入する根拠
  • 欠席・補講・日程変更を反映した最新の実施記録

5. 予算は金額ではなく条件をそろえる

予算表は、単価欄を急いで埋めるより、比較条件の空欄を先に整えます。対象人数、時間数、授業形式、教材、オンライン環境、講師の移動、出欠・修了証明、欠席者の補講、試験、送出し側との情報連携を横並びにします。これにより、見積書ごとの含むもの・含まないものを説明できます。

A2目標講習は就労期間中の受講機会として設計する論点があり、入国後講習と同じ費目に安易に混ぜません。負担者、契約、受講時間の扱いは、受入企業と監理支援機関の役割を分けて確認します。詳細はA2目標講習の義務と費用を参照してください。

準備完了前のチェックリスト

  1. 対象者ごとのA1合格状況、入国前講習、入国予定日を確認した。
  2. 入国後講習の時間数と4科目を、各日8時間以下の計画で配置した。
  3. 講習区分、講師の資格・経歴、オンライン時の方法と人数を確認した。
  4. 出欠・修了・試験の証跡について、作成者、受領者、保管先を決めた。
  5. 見積の対象人数、時間数、教材・補講・記録業務などの条件をそろえた。

よくある質問

最初に決めるべきことは何ですか?

対象者ごとのA1相当の試験合格状況、入国前講習の有無、入国予定日を一覧にします。その結果から入国後講習の時間数、講師・委託先の確認期限、証跡の受渡し担当を決めます。

講師や委託先に何を確認しますか?

実施する講習区分、目標水準、時間数、授業形式、講師の資格・経歴、同時受講人数、出欠・修了記録の出力方法を確認します。監理型では、講習の企画立案と計画への記載責任は監理支援機関に残ります。

予算はどのように比較しますか?

講師料だけを比較せず、対象人数、時間数、教材、オンライン環境、出欠・修了証明、欠席時の補講、試験、送出し側との情報連携を同じ欄に並べます。制度上の標準単価として扱わず、見積条件をそろえます。

公式情報と確認範囲

本記事は一般公開されている制度資料を基に、準備の順番を整理した独自解説です。個別の計画認定、講習の適合性、契約・費用の判断は、最新の公表資料と専門家へ確認してください。

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